「癒し」空間を演出するビジュアル演出:歴史的宗教施設と竹林の美
竹寺:八王寺 webサイトの概要
竹寺は、埼玉県飯能市にある天台宗寺院で、正式名称は「医王山薬寿院八王寺」。1000年以上の歴史を誇り、境内には竹林、精進料理を提供する食事処などがあり、またライトアップ等のイベントを通じて、訪れる人々に多彩な体験を提供しています。
その公式ウェブサイトは参拝者向けの案内を中心に、イベント情報や予約案内が整理されており、観光・集客拠点としても機能しています。
ターゲット
竹寺ウェブサイトの主な訪問者は、以下が想定されます:
- 寺参拝目的・伝統文化好き
- 精進料理や竹林散策を楽しむ観光客
- 多世代の地元参拝者
- イベント(マルシェ・夜祭・写経会)参加者
これら多彩な目的の人々に向け、歴史案内から予約・アクセス案内まで整理分けされています。
トップページの印象
竹寺ウェブサイトのトップページ冒頭では、竹林や本堂の動画アイキャッチと共に表示されます。ゆっくりとしたフェードイン/アウトによる画像の切り替えは心地よく、心穏やかになります。視覚的な「竹寺らしさ」の表現が非常に効果的で、竹寺で得られる「心洗われるような、ゆったりとした時間」を期待させてくれます。
ヘッダーは黒の中に白いロゴマークとナビゲーションメニューで、『寺』の厳粛さを感じさせます。
対してフッターは、年月を経た竹林を思わせる深い緑です。
全体的に「和」の雰囲気を感じる落ち着いたトーンの色が使用されています。
︎竹寺のロゴマーク
竹寺には神社のような鳥居があり、そこには茅の輪が設置されています(神社では、茅の輪くぐりと言えば6月と12月が通常だが、この寺では常設)。
竹寺のロゴマークは、この「茅の輪が設けられた鳥居」がモチーフになっています。オリジナルグッズとして「茅の輪守」も販売されていますので、この寺を象徴するものとなっているようです。
サイトの特徴
竹寺ウェブサイトは、純粋な参拝者と観光客、双方への発信をバランスよく扱っています。
- 歴史や由良の紹介の充実:「歴史と本尊」ページには創建由来や牛頭天王信仰など詳細が丁寧にまとめられています。
- 境内案内の視覚訴求:竹林や茅の輪、本堂などの写真が豊富に使われており、視覚的に雰囲気を伝えています。
- 予約・イベント案内:精進料理予約フォーム、マルシェ・夜祭などの最新情報をトップお知らせに掲載し、新規訪問者獲得及びリピート希求に意欲的です。
- 販売グッズ紹介:お守り・御朱印帳・竹笹羊羹などオリジナルグッズを価格付きで明示。観光客の満足度を向上させます。
︎ナビゲーションメニュー
ナビゲーションメニューは「年中行事とお知らせ」の中に「歴史と本尊」「雑記帳」がぶら下がるなど、関心ごと別に整理されていてユーザーが迷いにくい構成です。
- TOP
- 年中行事とお知らせ
- 歴史と本尊
- 雑記帳
- 精進料理
- 竹寺散策[写真集]
- オリジナルグッズ
- BLOG
- 精進料理のご予約
- お問い合わせ(Contact)
- アクセス
ユーザーインターフェース
メニューが分かりやすく、サイト構造はシンプルなので、直感的な操作で目的の情報に辿り着けます。
フッターやアクセス情報のエリアには、X・Facebook・Instagramのリンクが配置されており、多方向からの接点も意識しています。
またモバイルでも見やすく設計されており、マルチデバイス対応も充分です。
まとめ
竹寺の公式webサイトは、歴史ある宗教施設という枠を超え、観光やグルメ、イベント等での集客を意識した構成となっています。
巧みなビジュアル演出によって、やや不便な立地ではありながら、かえってその来訪行程を「日常から隔絶された」「別世界のような美しさを持った」「心が洗われるような」空間への旅だと感じさせてくれそうです。
歴史や文化・竹林という資産を活かした美しい写真や映像と、時代に合った媒体も取り入れての積極的な発信とで、「癒し」「清浄」「伝統的信仰」をミックスした『竹寺』ブランドのイメージ化に見事に成功しています。
ユーザーインターフェースは使いやすく、予約フォームなどの機能性も高く、グッズ展開など、ファンを固定化させる要素に満ちたサイトだと感じました。