「温泉」「お食事」「おみやげ」の複合施設をテーマパークのような気軽な観光地に
祭りの湯webサイトの概要
「祭の湯」は、西武鉄道のグループ会社が経営する、西武秩父駅に直結した温泉・飲食・物販の複合施設です。
その公式ウェブサイトは、施設のコンセプトである『祭り』の賑わいが視覚的に体感できる印象的なビジュアル表現と、施設及び秩父観光の情報の充実で、訪問者の来訪意欲を高めています。
1 ターゲット
祭りの湯公式ウェブサイトのターゲットは秩父への観光客、特にアクセスの良い西武線を利用しての首都圏を中心とした、日帰り旅行者や週末の小旅行を楽しむ観光客が中心と想定されます。
メインビジュアルなどからは、その中でも特に若い女性へのアピールが感じられます。
2 トップページの印象
祭りの湯ウェブサイトトップページでまず目に飛び込んでくるメインビジュアルは、柔らかなズーム&フェードの切り替え演出により表示される複数の画像で、この複合施設で体験できる、日常から離れた「わくわく」「癒し」という雰囲気をイメージさせてくれます。
「素敵な寄り道」というコピーから、また、周辺の観光情報が豊富なことからも、この施設が観光のメインというより、秩父観光の旅の楽しみの一つとして提案されていることがわかります。
施設イメージ画像からは、この施設の「祭りの湯」という名称へとつながる「秩父の祭り」らしい雰囲気が伺えます。「温泉」「お食事」「おみやげ」と3つの機能を持つ施設それぞれに、提灯・のれん・多彩な色の幕、といったモチーフが取り入れられ、非日常感と賑やかさを演出しています。
サイトの装飾にも、唐破風屋根風のビジュアル枠、水引、提灯などのモチーフが象徴的に使われており、「和」「祭り」の表現が徹底しています。
トップページの中程には、メインビジュアルにも登場している3人の若い女性グループが、旅行というより近くの街を散策するように身軽な様子で、駅直結の本施設を満喫するショートムービーが用意されています。温泉に浸かる場面や、地元の名物料理を楽しむ様子も映し出され、「旅先での豊かな体験」を擬似体験させてくれます。
「山や川などの自然」「歴史ある寺院」がメインの観光地という背景でありながら、あくまでも軽やかなサイトデザインで、都会から気軽に訪れて楽しめる施設のイメージを作り上げています。
3 サイトの特徴
1 テーマ=祭り
コンセプトが明確で、施設のビジュアルやサイトの装飾にも「祭り」を想起させるものが積極的に採用されています。
2 施設3つの紹介
「温泉」「お食事」「おみやげ」のどれにも偏ることなく、バランス良くコンテンツを配置しています。
3 観光地・秩父との連携
地域性を重視し、秩父名物や観光地の紹介が充実しています。
4 若者へのアピール
ビジュアルイメージにアイドルグループを起用。気軽さや「映え」を意識したサイトデザインに加え、お知らせやイベントなども若者が興味を引く内容と表現になっています。旅というよりはテーマパークを訪問するような方向の意識付けが感じられます。
4 ユーザーインターフェース
祭りの湯ウェブサイトは、メニューがシンプルでわかりやすく、主要な情報にワンクリックでアクセスできる配置となっており、利用者の導線設計が丁寧です。
特に「営業時間・料金」「アクセス」などの実用的な項目が上部に配置されている点は、旅行を計画中の人のみならず、観光中の訪問者にとっても利便性が高いと言えます。
トップページこそムービーの影響か重い印象ですが、リンク遷移は軽くスムーズで、全体的に閲覧ストレスの少ない構成です。
館内マップのページでは、イラストに加えてGoogleマップの360度画像が活用され、ウェブ上で施設内を体感できる工夫があります。
フッターにはXやLINEのアイコン表示があり、SNSへの誘導・情報発信により、ユーザーとの接点を強化しています。
また英語表示のページも用意されており、インバウンド需要にもしっかりと対応しています。
ナビゲーションメニュー
- ホーム
- 温泉
- お食事
- おみやげ
- 周辺観光
- 営業時間・料金
- アクセス・駐車場
- 館内MAP
- よくある質問
- お知らせ
- 祭の湯とは
まとめ
祭りの湯公式webサイトは、施設のテーマである「祭り」を丁寧に視覚表現の中心に据えており、訪問者の期待感を高める工夫が随所に見られます。
特に、駅直結の便の良さを武器に、テーマパークへ遊びに行くような気軽さをアピールしているように感じました。また、メインビジュアルへのアイドルグループの起用からも、若者への希求の積極性を感じます。
サイト設計はビジュアルを重視し、施設内にとどまらない秩父のイメージ画像を使用することで周辺観光と合わせての利用を促進し、イベント告知やSNS発信などでのリピート喚起など、幾重にも施設訪問を促す仕掛けを施しています。
”旅”と構えることなく気楽な気持ちで訪れれば、「癒し」や「わくわくするような楽しみ」が期待できる施設の良いところを、十分にアピールしているウェブサイトだと感じました。