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020 渋谷区文化総合センター

区民活動拠点の多様な情報をまとめる「シンプルデザイン」


渋谷区文化総合センター webサイトの概要

渋谷区文化総合センター大和田の公式サイトは、区民に開かれた文化施設としての役割を明確に伝える、実用性高い設計となっています。

地下階から12階まである建物に集約された、多数施設の利用案内やイベント情報、ホールや会議室の予約情報などを分かりやすく整理し、訪問者が必要な情報に素早くアクセスできる構成です。

 


1 ターゲット

渋谷区文化総合センター大和田ウェブサイトの訪問者は、渋谷区を中心とした地域住民や、施設を利用したい団体・個人、さらにはイベント参加者など幅広い層です。

区の公共施設という性質上、高齢者や子ども連れの家族、外国人観光客にも対応しており、多様な利用者への対応を視野に入れて設計されています。

 

2 サイトの特徴とトップページの印象

渋谷区文化総合センター大和田ウェブサイトのトップページは、シンプルで落ち着き、信頼感と公共性が伝わります。

ファーストビューには施設の外観写真が大きく配置され、最上階のプラネタリウムのドームが象徴的です。スライド演出により切り替わる画像には、大ホールや伝統芸能の舞台もあり、この複合施設の多様性を視覚で伝えています。

テーマカラーは深い緑で、ヘッダーからフッター、各コンテンツまで徹底して統一され、抑えた色数により余計な情報が除かれ、落ち着いた印象です。

アニメーションなどの派手な仕掛けはなく演出は抑えめで、画像と文字のバランスもよく、あくまでユーザーファーストな設計は親切です。

様々な目的を持つ訪問者が目指す情報が得られるよう、「必要なコンテンツをシンプルに見せる」事を重視しているようです。

多様な施設が集まる大拠点であるだけに、情報量が多く利用者の背景も目的も様々な中、トップページとナビゲーションでスマートに導線整理して「シンプルにまとめている」、公共施設らしい、優等生的なサイト設計だと感じます。020 渋谷区文化総合センター大和田 きら星にそら猫 | Webサイト100選

3 ユーザーインターフェース

渋谷区文化総合センター大和田ウェブサイトのユーザーインターフェースは、PC・スマートフォン双方に対応したレスポンシブデザインです。更にテキストサイズ変更などにも対応済みで、様々な環境での読みやすさや操作のしやすさに配慮されています。(ウェブアクセシビリティの方針を打ち出し、試験結果の公表もしています。)

このサイトは多言語(日本語・英語・中国語・韓国語)に対応していますが、自動翻訳を使用している為、その精度は外部サービスに依存しています。渋谷区は基本構想として「ちがいをちからに 変える街。」を謳っており、多様性と国際性の推進を目指す事を表明していますので、多言語対応の更なる強化に期待したいところです。

SNSについては、トップページ下部に一つのブロックを割いて紹介している事から、Instagramでの発信に力を入れているようです。各施設からは独自にX(旧Twitter)などへの連携もあります。

 

4 内包施設とナビゲーション

渋谷区文化総合センター大和田ウェブサイトのナビゲーションは、ページ上部に設置されたグローバルメニューで構成されており、多岐に渡る情報へのリンクがユーザーの目的別に分類されています。

  • 主催公演:ピックアップイベント情報:開催予定のイベント一覧や詳細ページ
  • お知らせ:カテゴリーごとに分類可能 なお知らせ
  • 施設案内各ホールや会議室の概要・設備・写真付き紹介
  • 貸館利用:貸施設についての概要・詳細・予約システムへのリンク
  • 当館について:施設の来歴・アート等展示物紹介
  • フロアガイド:階ごとの施設一覧・館内情報・サービス

︎内包施設サイトについて

複合施設内にある、各施設サイトのデザインやトーンは統一され、利用者に共通の使用感を与えています。

特にカレンダーでの予定確認は、イベントの利用者にとっても貸館希望者にとっても状況が把握しやすく効果的です。

︎⚪︎ コスモプラネタリウム渋谷

この複合施設の外観の象徴ともなっている、最上階にあるドーム施設で、複数のプログラムを時間ごとに上映しています。

サイトでは当日の番組やチケット残数が一目で分かるようになっており、オンラインチケットへのリンクもあり便利さを追求しています。

イベントの案内を始め、注意事項や席種によっての見やすさの説明など、利用者の満足度に繋がる情報も豊富です。

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︎⚪︎ さくらホール・伝承ホール

定員735名の大ホールであるさくらホールでは、コンサートや舞台上演など大規模な公演があります。

伝承ホールは定員345名、移動席により花道などの設置も可能で、伝統芸能や演奏会などを上演しています。

どちらのサイトも、イベント参加者・貸館利用者双方に向けて情報提供しています。また、Googleマップを利用した360度画像により、事前に内部の様子が確認できるのは、初めての利用者にとって安心材料となります。

 


まとめ

渋谷区文化総合センター大和田の公式webサイトは、「誰もが迷わず使える」ことを第一に考えた構造が特徴です。

派手なビジュアル表現はありませんが、オンラインチケットへのリンク、Googleマップを利用した360度画像の会場案内など、利用者のニーズへの対応に行き届いた配慮があります。

多岐に渡る情報の中から、利用者の目的に合ったものへスムーズに導く設計と、演出を抑え、緑のテーマカラーで多様なコンテンツを見やすくシンプルに纏めたデザインは完成されています。

目的も年齢も事情も異なる多様な人々が利用する、公共施設のサイトとしての役割を見事に体現していると感じました。

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