ため息が出るような絶景と詳細な山岳情報
白馬館
1. 白馬館 webサイトの概要
白馬館ウェブサイトは、北アルプス・白馬連峰の魅力を伝える山岳リゾート会社「株式会社白馬館」の公式サイトです。
1890年創業、1軒の山小屋から始まった白馬館は、登山案内人組合の創設、白馬山荘をはじめとする複数の山岳施設を増設し、現在は旅行業やスキー場運営も手がけています。
また、北アルプス総合案内所も運営し、長年にわたって登山や観光の拠点となっており、その歴史と実績を活かし、自然とふれあえる安心・安全な山旅をサポートする企業です。
ウェブサイトでは、登山初心者から上級者まで楽しめる白馬岳登山のルート紹介、山小屋の情報、登山計画のノウハウなどを幅広く提供しています。
2. 白馬館トップページについて
白馬館ウェブサイトを開いた瞬間目に飛び込むファーストビューは、「JAPAN ALPS HAKUBA 心を満たす、アルプスの旅」のキャッチコピーと、全面表示される、息を飲むような山頂の絶景です。
メインビジュアル
中央に大きな湖、湖畔に立つ赤い屋根の建物、ゴツゴツした岩と高い木のない緑の斜面。奥には雲海と、まだ雪を残すなだらかな山の稜線。広い広い空を満喫できる、森林限界を超えた高山ならではの壮大な景色です。
私の日常とあまりにもかけ離れた世界の様子には、ただただ、ため息しか出ません。澄んだ空気の清々しさを感じ、見るだけで疲れが癒されるようです。
「この景色をこの目で見たい」そう思わない人がいるでしょうか。心を掴む力を持った一枚です。
このメインビジュアルは背景画像として残り、その上には冒頭のキャッチコピーに続いて、サイトメインコピー、そして記事のビジュアルスライダーがスクロール表示されていきます。
スライダー
ピックアップした記事画像がリンク表示される横方向への自動スライダーです。
こちらもビジュアルの美しさが目をひき、記事へと向かうクリックを自然に促しています。
登山者への情報提供
トップページのメインセクションには「白馬の山に登る」と題し、白馬連峰の人気登山ルート紹介、登山計画の立て方、山小屋の情報といった幅広いコンテンツを紹介し、導線が設けられています。
やはりここで掲載されるビジュアルも、「俗世を超越した大自然」や「絶景が期待できる山小屋」など、見てみたい、行ってみたいと興味を誘うものです。
このセクションには、「セクションビジュアル」といえるような、スライド画像ブロックがあるのですが、ここで表示されるビジュアルが、すりガラスを通して見たような加工により、ぼんやりとした色味を感じる背景画像となっています。ゆったりと切り替わるスライド変化に合わせて、このセクション全体の背景イメージが変わる面白さを見せています。

白馬館の歴史と理念
サイト中盤の「ABOUT US」セクションでは、白馬館の成り立ちや歴史的背景について簡単な説明があり、そのリンク先「白馬館について」では、さらに詳細な説明があります。
白馬の魅力が一人でも多くの方に伝わるよう、
これからも皆さんとともに、一歩ずつ歩み続けます。
決意とも志ともと言える言葉が示された後に、その歴史が年表形式で綴られています。
白馬村出身の創業者・貞逸氏が明治時代末期に山小屋を開設したこと、時代の流れとともに貸切自動車業や登山案内人組合の設立、山岳リゾート会社としての発展経緯が簡潔かつ丁寧にまとめられています。
その歴史が紡ぐ伝統と、時代を読んで進む革新性、そしてこの地域との結びつきが強調されており、企業としての信頼感や理念が伝わってくるコンテンツです。
3. webサイト全体について
白馬館のウェブサイトとはどういったものか ー トップページの言葉が的確に現わしています。
北アルプスの絶景とともに、白馬連峰の夏山へ。
広がる稜線、可憐な高山植物、澄み渡る空気、
ここには、歩くほどに心満たされる時間がある。初心者から上級者まで、それぞれのスタイルで楽しめる多彩な登山ルート。
山小屋の温もり、湧き出る温泉、登山後のご褒美グルメ。
白馬でしか味わえない山の魅力を、このサイトで見つけよう。
白馬連峰の登山・観光情報、歴史、施設案内、予約・アクセス方法などを総合的に網羅し、初心者からベテラン登山者、観光客、地域の歴史や企業活動に関心を持つ人々まで、幅広いユーザー層に向けて、豊かなコンテンツと使いやすい設計で情報発信しています。
施設・サービス案内
サイトのメインコンテンツの一つは登山情報です。
白馬連峰の人気登山ルート紹介、登山計画の立て方、山小屋の情報といった幅広いコンテンツが用意されています。
初心者から上級者まで安心して登山を楽しめるよう具体的で実用的な情報発信に力を入れており、アクセスルート・季節ごとの魅力なども視覚的に整理されています。
さらに、気象情報、高山植物の紹介、緊急時の対応やFAQ、団体向けプランやイベント案内などもあり、登山・観光の計画を立てる際に必要な情報がわかりやすく網羅されています。

また、「株式会社白馬」公式サイトとして伝えるべき情報=運営施設情報も、当然ながら充実しています。
白馬山荘、五竜山荘、白馬大池山荘など、北アルプスの複数の山小屋・温泉施設・案内所が網羅されており、それぞれの特色やサービス内容が写真とともに掲載されています。
宿泊予約やアクセス方法、利用可能なシーズン、設備・料金はもちろんのこと、スタッフからの案内、安全への配慮や自然保護活動についても丁寧に掲載しています。

地域と季節の魅力
地域の特色や季節ごとの見どころ、高山植物や動物、白馬村でのイベントや文化紹介などもサイトの各所で触れられています。
特に、栂池自然園や鐘の鳴る丘ゲレンデ、テント場・ヒュッテなどは四季折々の写真や文章で魅力が伝えられ、現地訪問へと常に誘う仕掛けを感じます。
演出効果
白馬館Webサイトでは、フェードイン・パララックススクロール(複数レイヤーが異なる速度で動く立体的表現)・ライトボックス(画像のポップアップウィンドウ)、スクロールアニメーションなどの演出効果が、派手さや過剰さを見せずに、スマートに取り入れられています。
トップビジュアルや各セクションへの遷移時にもふんわりとしたアニメーション効果が加えられており、画像ギャラリーや重要情報の強調表示もモジュール化されて取り入れられています。
安心・安全と社会貢献
登山道案内・安全対策・遭難対策協会の活動など、安心して山旅を楽しむための情報提供にも注力しています。
自然環境の保護、救助活動への取り組み、地域との連携も見られ、単なるリゾート企業としての活動に止まることなく、「白馬」という地域全体への貢献意識を強く感じるサイトです。
整理されたセクション・情報
白馬館サイト全体は、グリッド状・カード型レイアウトを基本とし、情報ごとにセクションを分割した整理された構成です。
アイキャッチ入りタイルリンクとして並列配置されており、直感的に選びたくなるようレイアウトされています。
サイトの色彩
背景色:淡いグレー、白。トップページは白い背景色が基調となっていますが、それ以外は基本的にわずかにトーンが落とされた淡いグレーの背景色です。サイトに落ち着きを与え、また、大自然の崇高な美しさを見せるビジュアルに重みを与えている印象です。
メインカラー:インディゴ。濃厚な青色です。遠くに見える山は光の散乱によって青く見えます。高い山を表すのにふさわしい色と言えるでしょう。
アクセントカラー:オレンジ。予約や採用情報などのコール・トゥ・アクションボタンに見られます。青の補色として目を引くので、大変効果的な配色です。
4. ユーザーインターフェース
白馬館ウェブサイトは、美しいビジュアルによる視覚的な体験感覚や、企業サイトの枠を超えた地域情報を、スマートなサイト設計で使いやすく提供しています。
ナビゲーション
シンプルなナビゲーション項目に、整理されたサブメニューが展開する設計で、見やすくかつ移動しやすい設計です。
ナビゲーションのホバー演出も、洗練さを感じる線描画アニメーションが採用され、ビジュアルを邪魔することなく視認性・操作性を高めています。
レスポンシブ設計
レスポンシブデザインによって、モバイルでも快適な閲覧環境です。
演出効果
パララックス効果による自然の雄大さの強調、フェードイン演出、カード型リンクのホバー効果など多彩な演出効果が用いられています。
そういった演出は、過剰にならないバランスを持って取り入れられているので、快適な操作性を保ちながら、閲覧体験を高めています。
5. サイトのターゲット
- 白馬・北アルプスでの登山を検討している国内アウトドア愛好者
・山小屋泊や縦走を視野に入れた中~上級者層
・初心者~経験者まで、白馬で過ごす自然体験を求める層 - 地元近隣住民や登山ガイドに関わる関係者
- 白馬の自然・風景に興味を持つ純粋な観光者
- 就業検討者
まとめ
白馬館の公式ウェブサイトは、北アルプス白馬連峰を拠点にした登山・観光の総合情報発信基地であり、登山者・観光客・地域住民など多様なユーザーに向けて詳細なコンテンツを提供しています。
企業サイトとしては、その歴史・施設情報・予約システムまでをバランスよく統合しており、サイト全体で、アクティビティから宿泊までを網羅した、北アルプス観光の基幹ポータルと言えます。
伝統と革新、地域振興・自然保護などを重視しつつ、使いやすい仕組みと技術演出での情報提供の融合が見事です。
何より、一見しただけで心を掴む魅力を持っているビジュアルの美しさが目を引きます。
白馬地域が持つ自然自体が素晴らしい魅力を持っているのはもちろんですが、ロケーション選択の確かさ、撮影技術の素晴らしさ、画像をウェブサイトに取り入れるデザインや演出の工夫が数多く見られます。
魅力的な素材をより魅力的に見せる優れた技術とセンスの良さを随所で感じました。
このサイト体験を通して、私が今感じている気持ちはただ一つ、「白馬に行きたい!」。
残念ながらシーズン終了はもう間近。早くても来年の春過ぎまでは待たなくてはなりません。
それまではこのサイトをため息をつきながら眺めるしかない、そう思うと、少し罪深いサイトと言えるかもしれません。
