緑色に包まれた明るい未来へ
ぎふ脱炭素社会推進コンソーシアム
1. ぎふ脱炭素社会推進コンソーシアムWebサイトの概要
ぎふ脱炭素社会推進コンソーシアム(Gifu Decarbonization Promotion Consortium, 以下GDPC岐阜)は、岐阜県内で脱炭素社会を推進することを目的とした団体です。主な活動には、再生可能エネルギーの導入促進、地産地消の消費促進、市民・企業の行動変容支援、人材育成、相談窓口・マッチングなどが含まれています。
GDPC岐阜(ぎふ脱炭素社会推進コンソーシアム)の公式ウェブサイトは、組織のミッション、活動内容、組織構造、過去の成果、および問い合わせの窓口を比較的シンプルにコンパクトにまとめた構成です。
緑色にあふれたウェブサイトで、未来に緑の地球を繋ぐ意志に溢れている印象深いサイトです。
2. サイトのターゲット
- 中小企業:省エネやGXに取り組みたい企業。
- 地域の業界団体・建築/木造住宅関連企業等:組織体制にも東海木造住宅協会等が含まれており、脱炭素の建築・住宅分野のノウハウ共有・協力を期待している企業への支援体制があります。
- 自治体・行政関係者:補助金制度や政策支援との関わりがあり、地域での脱炭素推進において行政との協働を図る動きが期待できます。
- 市民・市民団体:地域での行動変容や意識向上、あるいは脱炭素に関心を持つ人々。
- 既に脱炭素取組を始めている企業や組織:ノウハウ共有、相談先・マッチング・研修などで更なる発展を図りたい層。
3. ファーストビューの印象
GDPC岐阜のウェブサイトトップページを開いたときの第一印象は、「緑色に包まれた明るい世界」です。
デザイン性のあるイラストビジュアルに描かれているのは、人の暮らしに寄り添う緑の地を小川が流れ、緑の山々を臨む景色で、空は緑に染まった明るい光を放っています。
添えられるキャッチは「For everyone’s bright future」「みんなの明るい未来のために。」
このような穏やかさがこの先も続けばいいな、この景色を未来に繋げるために守らなければ、と思わせられます。
4. Webサイトの特徴
GDPC岐阜のウェブサイトは、縦長スクロールのトップページに、「体制について」のページと、「お問合せ」の入力フォームページが付属するシンプルな構造です。
トップページで「何をしている組織か」「どんな活動があるか」「過去にどんな取り組みがあったか」「どのように参加・相談すればいいか」が短時間で把握可能です。
情報量はそれほど多くはありませんが、必要なものは揃っていて過不足ない印象です。
ロゴマーク
ぎふ脱炭素社会推進コンソーシアムのロゴマークは、対角線にRを持った四角形が「G」の字を形作っています。また同時に、緑色という色の効果もあり木々の葉の形にも見えます。
2色の緑色・葉は、「脱炭素推進」→ 緑(木々や田畑)を増やすという一面に注目しての表現であるように感じました。
ぎふの「G」と併せて、団体名称と目的を表すロゴマークの完成度を感じます。
サイトの色彩
背景色:薄いグレー。地模様によって濃淡が付いた灰色です。
メインカラー:ディープグリーン。重みのあるごく深い緑色です。
サブカラー:青みがかった緑。
アクセントカラー:オレンジ色。イラストやお問合せボタン等に使用されています。
緑色に重心を置いたサイトの中で、反対色のオレンジ色がポイントとなって効果的に働いています。
イラスト
説明ページのイラストは、サブカラーの緑色をベースに、紺色と、その2色の対極の色であるオレンジ色で構成されています。
この3色構成は、色のバランスが素晴らしく、優れた設計力を感じます。
緑色=目的・紺色=信頼感・オレンジ色=行動力を、表している印象を受けました。

テキスト
フォント:Noto Sans。
読みやすいフォントを使用し、目的(タイトル、重要なキャッチ、説明文など)に応じてフォントウェイトを細かく設定しています。
文章は、公共性ある事業に沿った実直さを保ちながらも、堅苦しさは感じず、訪問者に寄り添う雰囲気を持っています。
相談を検討する企業担当者は、安心感と頼もしさを感じるのではないでしょうか。
団体理念メッセージとしての一貫性
GDPC岐阜サイトは、「脱炭素」「地域」「参画」「未来」「明るさ」といったキーワードを、文章・イラストや色構成による見た目・サイト構成を通じて、一貫して表現しています。
「みんなの明るい未来のために。」というキャッチコピーが象徴的ですが、それに付随する活動内容(市民・企業向け、相談・マッチング、行動変容や人材育成など)がしっかりリンクしており、「脱炭素を地域で実現するためのコンソーシアム」という団体が持つ存在意義が曖昧さなく伝わってきます。
連携の強調
組織体制のページで参加団体が明示されています。
国の省庁と、岐阜県内の公共組織や企業との連携が示されることで、信頼できる団体ということがしっかりとアピールできています。

具体的な活動実績の提示・体制の明示
単に理念や計画だけではなく、過去のシンポジウムやセミナーなどの実施事例が日時・場所・内容など具体的に提示されています。
また、「体制について」のページで、どの団体が構成メンバーかを示し、組織的なバックボーンがあることを明らかにしています。
こうした実績や体制組織は、信頼性を確立し、参加・協力を検討する企業や団体が先に進む後押しとなるでしょう。
5. ユーザーインターフェース
GDPC岐阜ウェブサイトは、シンプルな構造で、初見でも迷いなく閲覧できる環境を整えています。
視覚的階層とナビゲーションの明確さ
グローバルナビゲーションは、別ページへのリンクに絞っていますが、基本事項はトップページスクロールで一覧できるシンプルな設計ですす。
見出しやアイコンで情報が整理されており、「活動内容」「過去の取組」「参加団体」「お問い合わせ」といった主要なコンテンツが混ざらず整理されているため、初めて訪れるユーザーでも「どこを見るべきか」がはっきりとわかる設計です。
見て伝わる構成
イラストや図を効果的に使用し、一見して情報が伝わるよう配慮されている印象です。
文字表現も、伝えるべきところを押さえていながら冗長にならない文章量を意識しているように感じました。
表示速度・レスポンシブ対応
派手な演出効果や重い画像・動画などを使用していないことで、レスポンスいいサイトです。読み込み速度・表示の軽さは好印象を与えるでしょう。
モバイル対応もしっかりと取られており、スマートフォンでも問題なく閲覧できます。
問い合わせのしやすさ
お問い合わせの窓口が明示されていて、受付時間が「24時間受付」など分かりやすく記載されていて、ユーザーの利便に配慮した親切設計です。
所在地・住所もページ下に明記されており、透明性・信頼性を高めています。
まとめ
GDPC岐阜(ぎふ脱炭素社会推進コンソーシアム)の公式ウェブサイトは、「地域脱炭素の推進」というミッションを視覚・文言・構成できちんと伝えており、ターゲットとする中小企業、自治体、市民などにとって理解しやすい内容になっています。
演出を抑えたシンプルな設計で、レスポンスに優れた快適なサイト閲覧環境を整えています。
シンプルな中にも、色数を絞ったイラストを効果的に使用して、団体の目的、ユーザーが期待できる事、効果を的確に伝えている構成に巧みさを見せています。
イラストも含めて色の使い方には、非常に洗練さを感じました。緑をテーマカラーに据えた上で、反対色のオレンジ色を効果的なアクセントとし、紺色で真面目さ・信頼感を演出している構成は素晴らしいです。
団体の目的や「出来ること」をはっきりと示すことで、「相談したい」「参加したい」というユーザーの参加促進・アクション誘導に繋げ、バックボーンの提示によって、行動に迷いが生まれることを防止できるでしょう。
団体の事業目的をしっかりとこのサイトを通じて伝えることで信頼感を築いており、「地域で脱炭素を具体的にやろう」という意志を持つ人にとって、行動のサポート窓口として頼りになるサイトではないかと感じました。
