広大な「タマ」地域の「イマ」をギュッと詰め込み発信
イマタマWEBサイト
1 イマタマ webサイトの概要
「イマタマ」とは、多摩地域(東京都23区および島しょ部を除く30市町村)を対象に、「今」の旬なイベントやお出かけ情報、地域ニュースを届けるポータルサイトです。
「イマde×タマ(イマデカケルタマ)」と読み、略して「イマタマ」です。
運営は株式会社グッドライフ多摩(GLT)で、多摩地域の情報を通じた地域活性を目指して、自社メディアとして展開しています。
サイトの構造は、トップページを中心に「最新イベント」「ニュース」「特集」「インタビュー」「イマタマとは」といったコンテンツで構成されています。多摩エリアのイベントを告知・検索・参加受付まで一括で行える機能が特徴で、イベント登録や参加受付に関する操作がしやすい設計になっています。
2 サイトのターゲット
イマタマのターゲットは、多摩地域内外の地域に関心を持つユーザー、地域イベントの主催者や参加希望者です。
イベントを告知・管理したい事業者や個人(主催者側)にとっては告知・申込受付の場として、また住民や観光客にとっては多摩のおでかけ情報の収集拠点として、双方に利便性のある設計です。
3 ユーザーインターフェース
イマタマは、使いやすいインターフェースを持った、ユーザーの利便性に配慮したサイトです。
検索機能
イベントの検索はキーワードのほか、エリア・カテゴリ・最寄駅など詳細に絞り込み可能です。
また、検索結果の並び替えも「新着順」と「開催日順」の2通りで切り替えられ、使い勝手への配慮が感じられます。
レスポンシブ対応もしっかりと取られており、スマートフォンでの閲覧も快適です。
SNSとの連携
公式Facebook、Instagram、Xで情報発信を行い、ユーザー投稿の「#イマタマ」写真も積極的に紹介しています。SNSを通じた拡散や共感を得る戦略が反映されています。
4 トップページの印象
イマタマ公式サイトは、各記事やイベント詳細ページにはその季節や内容を想起させる写真・キャプチャが多用されており、視覚的にも「多摩らしさ」や臨場感を伝える演出が感じられます。
「最新イベント」「ニュース」「特集」「TOKYO MOUNTAIN」「インタビュー」「イマタマとは」といった多彩なコンテンツを持っているため、トップページの役割も自然と大きいものになります。その多くの情報を、大小のブロックアイテムに分けて、ギュッと盛り込んでいる印象です。
トップページの情報の多彩さは、整理されたコンテンツ配置のおかげもあり、それほど煩雑な印象を与えていません。というよりも、この賑やかさが、多摩地域の人々の生き生きとした活動の現れに感じてきます。
5 イマタマの特徴
「イマタマ」は、東京の多摩エリアに特化した地域情報サイトです。地元ライターによる取材記事やコラムが中心で、地域住民の視点から書かれた情報が豊富です。読者参加型の企画や、SNSを活用した情報発信も行っています。
現地発信の生き生きとした記事なので、興味を引く効果も高いです。私も、興味を感じるイベントや、訪れてみたいと思うスポットがたくさん増えました。
情報カテゴリ
グルメ、イベント、子育て、暮らし、美容、健康など、生活に密着した幅広いジャンルの情報を扱っています。
ロゴマーク
イマタマのロゴマークは、左側のおおよそ2/3がが色付けされた東京都の白地図と、一筆書きのようにデザインされた文字を持つロゴタイプです。
このロゴマークを見るだけで「多摩地域」と一括りにされる地域の大きさをまざまざと感じさせられます。
GO TO TOPと、気になる「クロネコ」
TOPへ戻るボタンがとても印象的です。「GO TO TOP」と書かれたボールに捕まった猫が、ある位置までスクロールしたところで「ピョコン」と勢いよく飛び出し、軽くバウンドします。
その元気な動きには今の多摩の勢いを感じます。動きがとにかくこのサイトに合っていてカワイイです。
ところで、このボタンに現れる猫は、サイトのあちこちに登場し、「案内役」のような立場のキャラクターです。残念ながら、サイト内にこのキャラクターについて言及している文章は見つかりませんでした。サザエさんに象徴されるように、トラディショナルな猫の名前「タマ」からの連想で、猫がイマタマのサイトキャラクターとなっているのでは、と想像しましたが、ミステリアスさが、なかなか気になるクロネコです。
イマde×タマ(イマデカケルタマ)でできること
イベントの告知から参加受付までをまとめてサポート
画像を用いて分かりやすく手順を示しており、初めての利用者にも配慮した構成です。
コピー作成機能
過去に投稿したイベントを「下書き」として保存し、類似イベントを一部流用して簡便に再投稿できる「コピー作成」機能があるのも実用的です。
イベント詳細な検索・並べ替え機能
「エリア」「カテゴリ」「最寄駅」など複数のフィルターや「新着/開催日順」の切り替えができ、ユーザビリティが高い設計です。
SNS連携による双方向性強化
ユーザー投稿を取り入れ、地域との親和性を高める工夫も特徴的です。
6 イマタマの希求力
マーケティング上、大きく以下のポイントが評価できそうです。
- 地域密着型ブランディング:“旬”を届けるポータルとして、多摩の今をリアルタイムに伝える情報拠点としての姿勢が明確です。
- ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用:Instagramなどで「#イマタマ」の投稿を取り上げ、参加型コンテンツとして活用しています 。
- 主催者にも優しい運用仕組み:会員登録後、無料でイベント登録・申込受付ができる点は、参加者側だけでなく主催者側の満足度にもつながります。
- メールマガジンによる情報配信:会員向けにおすすめイベントなどをメールで配信する仕組みも備え、情報のリーチを広げています。
まとめ
「イマタマ」は、多摩地域の旬のイベントやおでかけ情報を丁寧に伝える、地域密着型ポータルサイトとして、地域の生活に溶け込み、人々に受け入れられている様子が強く感じられます。
サイト設計は、主催者向けの告知・受付機能や参加者向けの検索・並び替え機能など、実用性と使いやすさがバランスよく設計されています。
また、SNS連携やメール配信によって地域の共感を広げるマーケティングにも力を入れています。
ビジュアル面では、多摩らしさを感じる写真や演出があり、元気で活発な印象を受けました。
「イマタマ」からは、多摩地域の魅力が十分伝わってきます。地域密着型で発信されるイマ=旬の情報発信力の効果は大変大きいと感じました。
地域に寄り添うデジタルメディアとして、ユーザーと主催者双方にとって役立つ確かな存在感を感じるサイトでした。