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055 ねこまつり at 湯島

ねこ、猫、NEKO。猫づくしで期待感UP

ねこまつり at 湯島公式ウェブサイト

1 ねこまつり at 湯島 Web サイトの概要

「ねこまつり at 湯島」は、毎年2月と9月の約1か月間、湯島エリアの飲食店・雑貨店・保護猫カフェ・本屋などが参加する“猫”をテーマとした地域イベントです。

その魅力を伝えるねこまつり at 湯島公式サイトは、フェスの趣旨や楽しみ方、参加店舗、アクセス情報などを視覚的に豊かにまとめています。

 

2 サイトのターゲットとなるのは

ねこまつり at 湯島公式サイトの主なユーザー層として、以下の方々が想定されます。

  • 猫好きで、地域の小さなイベントに興味がある人
  • 観光や散策目的で、湯島周辺に訪れる予定の方
  • スタンプラリーやフォトコンテストなど、参加型イベントを楽しみたい方

サイト全体の丁寧な作りから、初めて訪れる人にも安心して情報を得られる設計になっている印象です。

 

3 ファーストビューの印象

ねこまつり at 湯島サイトにアクセスすると、黄色のローディングページから始まります。

一面黄色の画面に黒い線が現れ、耳がピンっと尖った猫の顔のシルエットが描かれていきます。「この先には猫づくしの世界がある」と期待させるような演出です。

間も無く現れるトップ画面は、横スライドの画像が大きく目を惹きます。
ショートケーキになった猫や、足跡の焼印が付いたパン等の画像と共に、ゆるキャラと一緒にイベント告知をする明るい店舗スタッフなどが表示され、街が一体となってこのイベントを盛り上げている様子がよく伝わります。

更に、スマートフォンなどで表示変更されるナビゲーションメニューボタンは、猫の足跡の形で、サイトの個性をより強調しています。

ロゴタイプ

メインビジュアルにかかる形でロゴタイプが表示されています。赤のロゴはポップ体でワクワク感を与えてくれ、遊び心を感じるものです。

同じフォントで添えられるキャッチは「〜猫でつなぐ湯島のまち〜」。湯島が、このイベント限定ではなく、普段から猫を大切に、シンボルのように想っていることが伝わります。

 

4 サイトの特徴:徹底した猫づくし

ねこまつり at 湯島サイトは、ナビゲーションの構造から見ても、基本的には1ページスクロールタイプで設計され、詳細な情報のみ別ページへリンクする構成が取られています。

「スタンプラリー」「ねこまつりフェス」「限定御朱印」「ねこまつり神社」「フォトコンテスト」といった、イベントの楽しみ方を5つのテーマでわかりやすく整理・表示しています。
画像付きリンクでビジュアルに訴えつつ、イベントのバリエーションと深みを感じさせてくれます。

ページ全体、猫が表示されない部分がないほど猫に埋め尽くされていながら、さほど煩雑さは感じないバランスの良い設計が好印象です。もっと掘り下げれば、『猫に取り囲まれる状態に幸せを感じる』ような猫好きの心に、グッと響くデザイン設計と言えます。

1 猫モチーフ

前述のナビゲーションメニューボタンの足跡マークに加え、トップに戻るボタンは上を向く黒猫のシルエット、コンテンツタイトルの飾り枠は猫型の線、「猫祭りについて」や「参加店舗一覧」のコンテンツ背景は実は大きな黄色い猫の形をしている‥など、どこをとっても猫モチーフに溢れています。両脇の柱にも、こっそりと猫が歩く姿が表現されていたりと、細かいところまで気を抜かない徹底さには感服します。おそらく、サイト制作者も心から楽しんで取り組んでいたのではないでしょうか。

基本的に猫好きさんが訪れるサイトと考えると、サービス心には満点を与えたいです。

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2 NEKOJO

NEKOJO」とは、ねこまつり at 湯島の公式サポーターで、猫の「サブちゃん」と、「いくみちゃん」という猫大好き女子によるエンタメユニットとのこと。「サブちゃん」は、いわゆる「ゆるキャラ」でしょうか、このサイトでもイラストや着ぐるみキャラの画像として頻繁に登場しています。
猫づくしのサイトデザインの中にも、こういったしっかりとした「土台」を持つキャラクターを採用することで、イベントの信頼性を向上させる効果がありそうです。

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3 サイトの色彩

全体的な背景色は淡いクリーム色ですが、黄色がメインカラーとして面積多く使用されています。鮮やかな黄色ですが、目に眩しさを感じないよう絶妙に調整された印象を受けます。

アクセントカラーは、若干くすみのある優しい赤で、黄色系の画面に良い彩りを加えています。

4 継続性と期待感の演出

ねこまつり at 湯島サイトトップに『第21回 ねこまつり at 湯島 2025年9月17日(水)〜10月13日(月祝)開催』と明記しています。

「第21回」という回数を表示することで、このイベントが長年続くもので、しっかりと来場者の期待に応えるものだという信頼感が与えられています。

5 参加意欲の喚起

「スタンプラリー」で獲得できる共通通貨 “ニボシー” や景品、「フォトコンテスト」に投稿するとポスター等に採用される可能性があるなど、体験型の要素が興味を強めています。

 

5 ユーザーインターフェースとUX

ねこまつり at 湯島サイトは、視覚的にもテキスト的にも読みやすく、各セクションに「詳しく見る」リンクがあり、情報へのアクセスが明快です。

このサイトはスマートフォンでも閲覧しやすい設計となっています。何より、ナビゲーションメニューボタンが猫の足跡になっているのが、猫好きさんの心理を「よく分かってる」と感じさせる心憎い仕掛けです。

その一方、表示サイズの変更には細かく対応していないようで、ブラウザを小さく表示したときに、ナビゲーションが切れてしまうような現象が見られました。実機で確認はしていませんが、タブレットでも同様の問題が生じるかもしれません。

SNS連携:トップにXとInstagramへのリンク、フォトコンテストではハッシュタグ投稿の誘導もあり、SNSとの連携に積極的な印象です。

何より、これだけ猫づくしであることが、猫好きを対象としたイベントという事を考えると、大きなUX体験への貢献となっていることは間違いありません。

 


まとめ

「ねこまつり at 湯島」の公式サイトは、猫づくしの表現で、『猫のいるまちのフェス』という空気感をしっかり伝えています。

トップビューからイベント概要、参加体験まで、猫に導かれるまま自然に続く動線となっており、訪問者の興味を逃さず拾っているのが印象的です。

SNS連携や参加者店舗の投稿を活かす構成も、現代的なコミュニケーション設計として秀逸です。タブレット等、画面サイズの小さな環境での表示に疑問が残りますが、スマートフォンでの表示に最適化されているので、イベント案内としては大きな問題は生じないのかもしれません。

21回目を迎えるイベントにふさわしく、サイトデザインもユーザー心理を的確に押さえており感心します。猫づくしのサイトからは、自然とイベントへの期待感が高まり、ワクワクしてきます。

実際は大変な作業であったとは思いますが、サイトの作り手も楽しんでいたのではないかという印象を受けるほど、イベント周知案内サイトとして完成されていると感じました。

 

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