インウイレッドで魅せる、確かなブランド力
インウイ
1. インウイWebサイトの概要
インウイ公式webサイトは、資生堂が展開するメイクアップブランド「inoui」の情報を総合的に発信するブランドサイトです。
商品の紹介、新商品情報、キャンペーン、取り扱い店舗検索、ブランドメッセージ、お知らせなどが含まれています。
ブランドの世界観を保ったデザインで、商品のラインナップ(ベースメイク、カラーアイテムなど)を見せています。新商品やキャンペーン情報を伝える場でもあり、また、店舗検索機能によって、店舗での購入へと橋渡しをする役割も果たしています。
2. インウイwebサイトのターゲット
インウイ公式webサイトでは、「骨格や色、質感を主役としたメイク」「自分だけの光」「感情までもあなたの美しさを彩る」といった表現がブランドメッセージとして繰り返されています。
- 自分らしい美しさや「本来の魅力」を重視する人
- 肌質、骨格、色(パーソナルカラー)、質感といった「個性」を重視したメイクを求める人
- 新商品やトレンドに敏感で、ブランドからのメッセージ(感情・内面も含めた美しさ)に共感できる人
- コスメ専門店・実店舗での体験、カウンセリングを重視する人
- 価格以上の品質とブランド体験に価値を感じる人
3. トップページの印象
インウイwebサイトのトップページを開くと、まず目に入るのは大きなビジュアルと、商品の写真です。
モデルの肌の滑らかさは特に印象的で、媚びを感じないメイクと意思を持った表情がブランドの世界観をしっかりと伝えています。
視覚的構成と流れ
白い背景に、余白を意識した配置で、商品が紹介されています。
画像も文字も主張が強くなく、洗練された、すっきりとスタイリッシュな印象です。
4. Webサイトの特徴
インウイwebサイトでは、ブランドメッセージを言葉とビジュアルで総合的に伝えています。
サイト全体を通して、特に印象に残るのが「赤」です。
インウイレッド:サイトの色彩
インウイはブランドカラーに「インウイレッド」と名付け、商品、パッケージ、ロゴマークを通じて、その「赤」を前面に押し出したブランド戦略で展開しています。
ウェブサイトも「インウイレッド」が印象的に使用されています。
サイトの背景色:白、または、薄いグレー。
メインカラー:深みのある赤=インウイレッド。
見せ方・情報提示
画像の質が高く、商品のテクスチャー感や質感、光の反射などが伝わるものが使われており、「肌の見え方」「ツヤ」「顔立ちの陰影」など、化粧品を選ぶ際に重要な要素が視覚的に提示されています。
キャッチコピーはシンプルでありながら感性に訴える言い回しで、購入層に商品の世界観を想像させる力があります。
多くのセクションで余白が十分に取られており、情報が詰め込まれている印象は少ないです。これにより、邪魔されずにブランドメッセージや商品の魅力に集中できるよう配慮された設計だと感じます。
ブランドメッセージ
「inoui」ブランドは、「自分美=自分だけの唯一無二の美しさ」として、それを引き出すメイクアップブランドと位置付けられています。
「個性」「光と影」「質感」「肌そのもの」の美しさといった切り口で差別化を図っており、ブランドポジションを明確にしています。特に、ブランドメッセージや商品訴求に、その「個」を肯定する言葉が多く使われているのが特徴と感じます。

ベースメイクへのこだわり
カラーメイクアイテムも揃える中でも、特に「ベースメイク」にこだわったブランド意識を感じます。
「肌そのもの」の美しさを支えるベースメイクについてはスペシャルページが用意され、仕上がりイメージや使い心地など、ユーザーの求める商品像に合わせた提案がなされています。

オンライン・店舗両面への導線
オンライン/実店舗両方への導線が設けられています。
基本的に店舗でのカウンセリングによってブランドの接点を持たせ、顧客が実際に手に取って試すことができる機会を重要視している印象です。ブランドの世界観を体感できるよう促し、信頼感を醸成していくブランド戦略を後押しするサイト構成だと感じます。
オンラインストアでは、カウンセリングを受けたり実際に商品を確認できないユーザー向けに、公式ページに劣らない詳細な情報が提供されています。
5. ユーザーインターフェース
インウイwebサイトは、優れたユーザーインターフェースでユーザーのサイト体験を快適に演出しています。
ナビゲーションと構造
トップページにて、主要なセクション(新商品/キャンペーン/商品カテゴリー/ブランドについて/店舗検索等)がシンプルに整理されており、スクロールで自然にその流れに乗る設計になっています。
商品詳細ページへの導線が明瞭で、「詳しく見る」ボタンで各アイテムの詳細へ進めるようになっており、訪問者の関心をスムーズに深めていく動線が確保されています。
店舗検索
店舗検索は「都道府県」「市区町村」「現在地から探す」など複数の手段があり、ユーザーの利便性に配慮されています。これは、実店舗での体験を重視するブランドにとって重要な機能です。
モバイル対応・アクセシビリティ
画像配置やテキストの大きさ、タップエリアの確保などに配慮が見られ、モバイル閲覧を想定した設計であるように感じられます。
まとめ
inoui :インウイの公式ウェブサイトは、インウイレッドを印象的に使った洗練されたデザインで、歴史あるブランドのイメージをしっかりと現代にも伝えています。
「個性=生まれ持った要素」を尊重するメッセージ、ブランドカラーの運用、デザインのミニマルさと質感の高さなど、ブランドイメージの一貫性をサイトデザインにもしっかりと反映しています。
言葉とビジュアルの両面で、「光」「感情」「質感」というキーワードが繰り返し用いられ、消費者がただ「物を買う」だけでなく、「その商品を使った後、どんな見え方や感覚になるか」という想像を抱かせる構成で、ユーザーの感性に訴えています。
ナビゲーションもシンプルでありながら、ここでもブランドのスタイリッシュさを表現しているのがさすがです。
洗練されたサイトデザインは、さすが「資生堂」といった印象で、ブランドの基盤の確かさを感じさせてくれました。
