ユーザーのニーズに応える『ちょうどいい上質感』
東京ラスクwebサイトの概要
東京ラスク公式ウェブサイトは、看板商品であるラスクの魅力を丁寧に紹介しつつ、ギフト需要にも丁寧に応えるオンラインショップの機能を備えています。
EC機能を中心に据えながら、ブランドの世界観を損なうことなく、洗練されたビジュアルと言葉づかいでユーザーを包み込むような設計が印象的です。
トップページから、また各記事からも商品への導線が明快に設計されており、オンライン購入へ自然な形で誘導しています。
ターゲット
想定される主なターゲットは、ギフト購入の検討者と考えられます。
商品の特徴・ロゴデザインや記事からは20代〜50代の女性への訴求力が感じられ、価格帯も手頃なことから、ちょっとした手土産や内祝い、季節の贈り物を探しているユーザーを意識しているようです。
また、商品紹介やトップビジュアルからは、品質や見た目に対するこだわりを持った層にも配慮している様子がうかがえます。
トップページの印象
東京ラスクウェブサイトトップページでは、ラスクをエモーショナルに撮影した複数の画像が、ゆっくりとしたズーム&フェードの効果で切り替え表示されます。「ラスク」というと身近な日常のお菓子でもありますが、このビジュアルと表現で、東京ラスクの「上質さ」「上品さ」「贈り物として喜ばれる品」という印象を訪問者に印象づけてくれます。
トップ画像中央には「TOKYORUSK」のロゴマークが背景の明るさに合わせて色を変化させながら表示され、ブランドのイメージ定着に効果的です。
続く商品紹介は淡く明るいクリーム色の背景に明瞭に表示され、質感や包装の美しさが伝わるよう光の当て方にも工夫が施されており、閲覧するだけでも気分が華やぎます。
また、「PICK UP」や「RANKING」などさまざまな切り口からの入口が設けられ、訪問者の関心に合わせて、自然な導線で商品ページへと誘導しています。
︎「TOKYORUSK」のロゴマーク
東京ラスクのロゴマークは、英字「TOKYORUSK」をポップなデザイン書体で表現しています。その文字エレメントは遊ぶように渦を巻き、踊るように楽しげで、カジュアルさを感じます。
ブランドとしてはラスクを上質なスイーツへと昇華させる方向を示しつつ、若い購買者に可愛いデザイン性で訴え、人々に愛され喜ばせる、身近な存在としての「ちょっといいお菓子」の位置を目指している様子が見られます。
特徴
東京ラスクウェブサイトの特徴は、基本的にはECサイトでありながら、ブランドサイトの落ち着いた空気感に包まれている点です。
テキストの言葉づかいが丁寧で、演出に派手さがなく、押し付けがましい印象はありません。商品説明文も簡潔ながらも情緒を含み、味や素材に関する安心感を与えています。
気配りある店舗で得られるような、商品説明を確認し、じっくり商品を吟味しての購買行動が、ウェブ上に再現されているかのようです。
贈答品に求められるニーズにも配慮し、ギフト包装やのし対応なども分かりやすく案内されています。
日本の贈答文化にきめ細やかに対応しつつ、かといって重々しさや古臭さはない明るく爽やかなショップ画面で、選ぶ方も楽しんで使用できる気軽さがあります。
ナビゲーションメニューとユーザーインターフェース
東京ラスクウェブサイトのナビゲーションメニューは、トップ画面ファーストビューには現れず、スクロールした際に上部に固定される設計です。それにより、訪問者の意識をビジュアルに集中させつつ、サイト利用に際しては利便性が確保される構成となっています。
グローバルメニュー項目は、ブランドサイトとECサイトを兼ねる構成で、目的への導線ははっきりとわかりやすくなっています。
フッターにもサイトマップに準じた構造が設けられており、配送案内や問い合わせ先、プライバシーポリシーなどへのアクセスも確保されています。
ECサイトとして特に目を惹く工夫が、ナビゲーションのサブメニューです。「商品一覧」にカーソルを合わせると開くサブメニューは画像アイコンでリンクが構成されています。また、「ギフト」では「予算で探す」「人数で探す」といった目的別のサブメニューが現れ、そこで金額など詳しい項目を選ぶことで、最短で目的の情報に辿り着くことができます。ナビゲーションメニューに検索・絞り込み機能を盛り込んだ大変機能的な設計で、ユーザーの利便性向上に大きく貢献しています。
Facebook・X(旧Twitter)・Instagramへのアイコンがフッターにまとまって掲載されており、多角的なユーザーとの接点が設けられおり、リピーターやファン獲得への働きかけが見られます。
まとめ
東京ラスク公式ウェブサイトは、ギフト需要を中心としたECサイトでありながら、ブランドらしいやわらかな世界観を保ちつつ、ユーザーにとっての「買いやすさ」も同時に追求したバランスの良い構造です。
画像や文章表現の丁寧さに加え、ナビゲーションや導線設計にも気配りが行き届いており、「選ぶことの楽しさ」「贈ることの嬉しさ」をウェブ上で自然と体感できるつくりになっています。
ブランドとしては、ラスクという身近で庶民的とも言えるお菓子を、贈る側も贈られる側も喜ぶ贈答品として価値を高めています。
「ちょっと気の利いた物を送りたい」「あまり堅苦しい物は避けたい」、生活していく上でよくある、そのようなユーザーのニーズに応える『ちょうどいい上質感』を絶妙に表現したスイーツブランドサイトであると感じました。