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018 アートホテル大阪ベイタワー

ラグジュアリー感の軽やかな演出


アートホテル大阪ベイタワーwebサイトの概要

アートホテル大阪ベイタワーの公式サイトは、ホテルの持つ「非日常感」と「都会・大阪らしさ」、そして「高層タワーのラグジュアリー感」をスマートに伝えています。

写真に動きのある演出を巧みに加え、ユーザーが期待するホテル機能と感動を視覚的に表現しているのが印象的です。

 


1 ターゲット

  • 国内外からの観光客
  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へのアクセスを重視する旅行者(USJのアソシエイトホテル)
  • 結婚式・宴会・会議などの利用を考える地元ユーザー
  • 高層階のレストランや夜景を楽しみたい人(地元含む大人層)
  • 日帰り温泉施設として、幅広い世代の地元ユーザーの利用

 

2 特徴

アートホテル大阪ベイタワー ウェブサイトは、情報過多な印象を与えることなく、写真と文字をゆったりとバランスよく配置しており、ラグジュアリーな世界観を損なわないよう整理されている印象です。

ビジュアルは、スライドやさりげないアニメーション効果が多く使用されており、上質感と動きの演出が効果的です。

 

3 トップページの印象

アートホテル大阪ベイタワー ウェブサイトトップページのファーストビューは、高層階から望む街の一日がタイムラプス動画によって大きく映し出されています。高層からの夜景・夜明け・日暮の美しさは、ホテルでの素敵な滞在時間を期待させ、昼の活動的な喧騒から引離れた視点で非日常体験を予見させてくれます。

この演出は高層ホテルの魅力を視覚的に伝えており、「泊まってみたい」「利用してみたい」と思わせるインパクトがあります。

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タイムラプス

 

 

4 視覚演出 

アートホテル大阪ベイタワー ウェブサイトの演出デザインは、派手さはないものの訪問者の興味を惹きつけるのに効果的です。

MICEページ

私が特にその演出に惹かれた、『MICE』ページを例に取り上げたいと思います。

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『MICE』とは
  • M:Meeting(会議)
  •  I :Incentive Travel(報奨旅行)
  • C:Convention(大会・学会)
  • E:Exhibition/Event(展示会・イベント)

の頭文字を取ったものです。

ここでは、単なる会場の提供にとどまらない、ホテル全体の機能を活用した綜合サービスを意味しています。

MICEページの特徴的な視覚演出

︎⚪︎フェード&スクロール
  • トップに配置された大きなイメージイラスト上を、円形の画像がスクロールに連動してゆるやかにフェードイン/アウトしていきます。動きのある画像は、重なるように配置され、さらに動きの速度に変化を持たせる事で奥行きを感じさせています。視覚的リズムは自然で滑らかで、まるで天高く登っていく風船のような動きは、私に浮遊感を感じさせてくれました。
︎⚪︎段差的なテキスト表示
  • 3つのメインセクション(会場・料理・アクセス)は、背景画像と重ねた白背景ボックスで区分され、こちらも奥の背景から浮き上がったような奥行きを与えています。
︎⚪︎ズーム&パン
  • 各セクション背景の画像には微妙にズームイン・ズームアウト演出があるため、軽やかな静止画でありながら、動画のように動きを感じさせてくれます。

これらの効果を複合的に使用する事により、ページ全体が動きと奥行きに満ち、「平板な印象」を避けながらブランドメッセージを視覚的に強調しています。

スマートフォンでの表示も視覚演出は変わらず、重さを感じずに動きが自然で滑らかです。

表示に負担をかける重い表現方法を避けながら軽やかに、画面に立体感とゆったりとした空気感を演出しているのが、本当に見事だと思いました。

 

5 ユーザーインターフェース

アートホテル大阪ベイタワー ウェブサイトは、基本的に直感的で、使いやすさを重視した設計です。スマートフォンでも自然な表示で、レスポンシブ対応がしっかりしています。

また、言語切替のボタンは画面右上に分かりやすく設置されており、英語・中国語等へのすぐ切り替えもスムーズです。国際観光都市・大阪のホテルとして外国人利用者へのの配慮がしっかりしています。

SNSとの連携は、フッター部分にInstagramやFacebookのリンクがアイコンで控えめに配置されています。

 

6 メニューからのリンク

サイトのメインメニューは、グローバルナビゲーションとして画面上部に配置されています。

  • 宿泊
  • レストラン
  • 空庭温泉
  • MICE
  • 宴会・会議
  • 周辺観光
  • アクセス
  • 施設・サービス

メニューのホバーでサブカテゴリーが表示される設計となっており、目的の情報に対するアクセスも比較的スムーズです。

また、宿泊予約へのリンクは常に固定表示されており、興味が予約へつながる導線が意識されて設計されています。

各リンク先ページの構成は、視覚重視で感覚的に情報を伝えながら、文字情報は読み取りやすさが意識され、まとまりがあります。

その中でも空庭温泉は、江戸時代の“大坂”をイメージした町並みが広がり、温泉型テーマパークとも言えます。単なる温泉施設ではなく、他の都市とは違う『大阪らしさ』の体験ができる施設である事をアピールしています。

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まとめ

アートホテル大阪ベイタワー webサイトは、視覚的に洗練された設計と、多言語対応・レスポンシブ対応といった実用性を両立したバランスの良いサイトです。

「このホテルで得られる特別な時間」を、言葉を並べ連ねるのではなく、視覚と演出で感覚的にしっかりと伝えています。観光目的の訪問者だけでなく、個人・法人問わない地元ユーザーにもアピールする内容になっています。

ユーザーインターフェースも、様々な目的と背景を持った訪問者にしっかりと対応した設計がされています。

総合的にまとまりがよく完成されたサイトであり、特に、軽さを意識した手法での奥行きある立体感の演出がとても印象的でした。

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